台所と庭でひらく小さな実験室子どもと一緒に、身の回りのものでできる科学の遊びを書き残しています

始める前に決めておく、三つの約束

実験を始める前に、子どもと確認しておく約束が三つあります。毎回同じ順番で確認すると、自然に習慣になります。

一つ目:口に入れない

実験に使うものは、食べ物でも口に入れません。食べ物の形をしていても、実験に使った時点で別のものとして扱います。この約束があると、味見をしたがる年齢の子どもでも、区別がつきやすくなります。

二つ目:大人がいるときだけ

火や熱いお湯、刃物を使う実験は、大人が手を出さずに見守れる状況で行います。最初から最後まで、大人が隣にいることを条件にします。

三つ目:片付けまでが実験

終わったら、使ったものを洗って元の場所に戻し、机を拭きます。片付けを最後に入れておくと、実験が散らかる遊びではなく、手順のある活動になります。

補足

目を守るために、飛び散る恐れのある実験では、眼鏡や保護メガネを使うと安心です。服が汚れてもよいように、エプロンを用意しておくのも一つの方法です。

実験の前後に声をかける

実験の前には、「今日は何をするか」「どんなものを使うか」を、子どもに言葉にして伝えてもらいます。自分で説明すると、手順を頭の中で整理できるので、危ない動きも減ります。実験の後には、「気付いたこと」を一つだけ言ってもらいます。

場所を決める

実験をする場所は、毎回同じところにします。床が濡れても大丈夫な場所や、水が使いやすい台所のそばなど、状況に合った場所を決めておくと、準備と片付けが楽になります。小さな子どもがいる場合は、実験の途中で席を離れないという約束も、加えておくと安心です。

道具の置き場所

実験用の道具は、普段の食器と混ぜずに、別の箱にまとめておきます。実験専用のコップやスプーンがあると、口に入れないという約束も、自然と守りやすくなります。

年齢に合わせた関わり方

小さな子どもには、大人が手を添えて一緒に進める実験を選びます。年齢が上がるにつれて、道具の準備や、手順の確認を、子ども自身が担当する部分を増やしていきます。任される範囲が広がることは、子どもにとって自信につながります。

ただし、任せることと放っておくことは違います。火や刃物など、危険のある作業は、年齢に関係なく、大人が必ず見守ります。

実験をやめる判断

予想外の臭いがする、異常に熱くなる、容器が割れたなど、いつもと違う状況が起きたら、すぐに実験を止め、安全な場所へ離れます。子どもにも、「おかしいと思ったら、すぐに言う」という約束を教えておくと、万が一のときも落ち着いて動けます。

保護者が確認しておきたい点

実験の前に、使うものが家庭で安全に扱えるかを、大人が確認します。容器にひびが入っていないか、水や洗剤が床にこぼれて滑る心配はないか、といった基本的な点です。

実験の途中で、子どもが予想外の動きをすることもあります。慌てずに、まず手を止めて、落ち着いて状況を確認します。叱るよりも、何が起きたかを一緒に見て、次の約束を足すほうが、子どもの学びになります。

約束は紙に書いて貼る

三つの約束は、紙に書いて、実験をする場所の近くに貼っておくと、毎回確認しやすくなります。子ども自身に書いてもらうと、約束を守ろうという気持ちも強まります。

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